個人的には、デンマークの「幸福度が高い」という事実にすごく納得しています。住んでいて肌で感じる幸せの国。日本とは全く雰囲気が異なり、街ゆく人みんながニコニコしていて「幸せそうだな」ってよく思います。
そもそも幸福度とは
幸福度の評価方法は研究機関によって様々ですが、デンマークのHappiness Research Instituteでは「Trust(信用)」「Security(安全)」「Wealth(豊かさ)」「Freedom(自由)」「Democracy(民主主義)」「Civil Society(市民社会)」「Balance(バランス)」これら7つの要素が幸福を生み出すと考えられています。
治安はとっても良いし、所得による格差もほとんどありません。何より、デンマークの特徴的な点は低所得者層の幸福度であると言われています。幼稚園から大学まで学費無料な上、医療費に関しては外国人留学生でも全額無料。日本とは異なり、「貧しいから」といって苦しむことはない国なのです。
さらに日本との違いは労働時間にもあるでしょう。なんとデンマーク、法律で労働は週37時間までと定められる程、労働時間が極端に短いです。9時出社の16時退社という人が多く、日本と比較すれば残業もほぼないに等しいです。それでいて、平均年収約530万円ほど(European Union, 2017)。とてもコスパがいいですね。
デンマーク的な考え方
つい先日、デンマークの国営放送(DR)で日本の労働時間が報道されてしまったようで、「日本人って頭おかしいんじゃないの?」とか「なんのために生きてるの?」「それって幸せ?」ってよく聞かれるようになりました。
そもそもの根本的な考え方が日本人とは全く異なっており、デンマーク人の多くは「幸せになるため」に生きているという認識を抱いています。仕事はさっさと終わらせて、家族や大切な人と過ごします。
言い換えれば、大切な人と過ごすために働いています。かといってデンマーク人は仕事をおごそかにしているわけではなく、GDP(国内総生産)は世界第6位で日本の約1,7倍に値します。(ちなみに日本は29位でした)
だからこそ、仕事に殆どの生涯を捧げる日本人的な生き方は理解されないみたいです。「たくさん働くこの精神が今の日本を作り、発展を支えてきたんだ」って説明したら、「ずいぶん変わった国なんだね」って笑われました。
「幸せになるために働く」って正直考えたことなかったかな。。。
でもみんながみんなが幸せで、それによって治安もよくなって、かつ仕事の効率も上がるのであれば、、、、
それって素敵なことですよね。
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Ken Ejiri
デンマークの物価水準で平均年収530万、なおかつ幸福度が世界一なんだったら、同等の幸せを日本で得るのって個人レベルだったら余裕じゃね?って思ってしまった。実際周りに趣味第一で生きてる人もいっぱいいるけど、そこまで裕福ではないけれどめちゃくちゃ幸せそうだし、同じベクトルの幸せを得るのは日本であってもそんなに難しくないのかなーって思うよ。
MK
これノルウェーにいてもすごく思う。最近よく考えてる。
SO
日本では、長い間一人一人の人間に価値があると言う考え方(個人主義)が根付くことがなかったからだと思います。
上の方が書かれている「滅私奉公」と言う言葉に代表されるように、一人一人より集団や全体が大切だと言う考え方(全体主義・集団主義)がつい70年前まで当たり前でした。
今もその名残りで個人の幸せなんて置き去りにされているんだと思います。
これを変えていくためには、若いみなさんが新しいものの見方を私たちの国に持ち帰って広め、その考え方が多数派となるようにすることが大切だと思います。
古い人間は、考え方が保守的です。それに比して若いみなさんは、考え方が柔軟です。
新しい酒は、新しい皮衣に入れないといけませんね
MN
滅私奉公という考え方が美徳とされました。徳川時代にうまれてきた考え方みたいですよ。中央集権的な。だから300年国を守って来られたのかも知れません。それまでは群雄割拠でいくさばかりで国が疲弊していましたからね。
明治以降も西洋の列強に追いつき追い越すため政府としてやりやすかったのでは。
そして国民もお上に逆らっちゃいけないというくらいで、親方日の丸で深く考えて来なかったから。
日本は集団スポーツでも「一人はみんなのために!」ということが第一義。
滅私奉公もとても良いことなのです。いつも時間通りに電車が動いていたり。見えないところで線路の補修をしてくださる方々。これは日本人の美徳とも思いますが、それを利用するブラック企業の経営者は許せません!
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投稿者: Sae
ブログ: Fra Danmark -デンマークに留学中の日本人大学生がいろいろつぶやきます-
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